ABOUT「伊万里ジャック!! Fukuoka 2024」とは…
伊万里食材を使って福岡の飲食店が期間限定の『伊万里メニュー』を開発し、提供する。
それが、昨年に続き今年も5月からスタートした「伊万里ジャック!! Fukuoka 2024」。
しかも今回は、食材の種類も増え、春・夏・秋・冬とシーズン毎に展開。
挑戦するのは、福岡を代表する人気店ばかり。味もテーマもストーリーも、すべて自由。
ベーシックを極めるか、クリエイティブを追求するかはお店次第。
ぜひ、伊万里食材の味力をお楽しみください!
SCHEDULE[全体スケジュール]
-
# 1
- 春 spring(5/10〜6/1)
- 「屋台なかちゃん」
-
# 2
- 夏 summer(7/1〜31・8/1〜31)
- 7/1〜31「FUKUOKA CRAFT」「ダイミョウソフトクリーム 」
「麺酒場 ぷ〜ある 」「ルー大重」 - 8/1〜31「筑豊ホルモン ボタ山」「ちょいさぼ」
「Bar Vita(バールヴィータ)天神店」「MANDARIN.」
-
# 3
- 秋 autumn(10/1〜31・11/1〜30)
- 10/1〜31「釜喜利うどん」「肉炉端 マウンテン」
「MUSUMATSU(ムスマツ)」「MEGUSTA(メグスタ)」 - 11/1〜30「エスペランサ」「コバコバル」
「Beer&Wineドードー」「福岡はるまき ぶる」
-
# 4
- 冬 winter(2/1〜28)
- SECRET
#3 秋 autumn(11/1〜30)
伊万里ジャック!! Fukuoka『♯3秋autumn』の11月は、
薬院の立ち飲みクラフトビール店に、メニューアレンジも人気の隠れ家バル、
伊万里ジャック初のフレンチ、福岡では珍しい春巻き酒場といった4店が参戦。
気になる各店自慢の『伊万里メニュー』はコチラ!!
まるで伊万里牛ステーキを丸齧りする旨さ!
「えっ、こんな場所に」という住宅街に、立ち飲みのクラフトビール店。店主、黒田さんが厳選したクラフトビールは定番から最新まで常時7種類が楽しめる。店内は、小さなデコボコが心地いい青地タイルのカウンターを主役に、木の温もりに溢れた雰囲気で、あまりの居心地の良さについついおしゃべりも長くなる。耳をくすぐるのは、ジュウ~という鉄板の音。同時に香るいい匂い。そこに今回の主役『伊万里メニュー』の「伊万里牛バーガー(1,380円)」が登場。
バンズは春日にある専門店「ベーカリーチャンプ」の特注品で、ソースもこのバーガーのために作られたオリジナル。たまらずガブリ、と一口。途端、のけぞるような旨さが全身を駆け巡る。まるで伊万里牛ステーキを豪快に頬張っているような快感。さらに拍車をかけるのが、レタス、ピクルスの爽快な歯応えとグリーンペッパーの鮮やかな刺激。そして自家製の赤ワインソースが全体を優しく、まろやかに包み込む。バーガー単品でも味わえるが「フライドポテト」「ハラペーニョ」「アボカド」などのトッピングも可能。「0次会とかハシゴ利用でも使われる店なので、シメや小腹が空いた時にもおすすめです」と黒田さん。
小腹と言わず大腹も満たしてくれるのが、チミチュリソースで味わう「ラムチョップ」、ラム100%の「生ラムメンチ」、そして伊万里牛バーガーの元ネタである「ラムバーガー」といった、ラム肉を使った名物たちだ。他にも糸島豚を使った「パテ・ド・カンパーニュ」などの一品も揃う。チャージはなし。女性ひとりでも気軽に立ち寄れるのも嬉しい。
11月1日〜17日まで開催の、67店舗の立ち飲み屋を巡るスタンプラリーイベント「TACHINOMIST7」にも参加。さてどんなラッキーがあるのか、伊万里ジャック!!ファンの皆さんもお見逃しなく。
エスペランサ
所在地:福岡市中央区薬院2-17-1
電話:092-791-4531
営業時間:15:00~フードOS23:00、ドリンクOS23:30
店休日:火曜
※予約:不可
※デジタル決済:PayPay、LINE Pay
※クレジットカード:可
伊万里牛の肉汁溢れるイタリアンなミートボール。
パスタやピザ、グラタンからタパス、ステーキまで、誰を誘っても満足できる充実したメニューの小さな店は、夜な夜な小腹を空かせた客の憩いの場所となる。というのも、例えばイチオシの「ブルーチーズムース」も、通常4枚のところを3枚でとか、逆に1.5倍でとか、お腹の空き具合や人数によって加減をしてくれるのだ。すべての料理というわけにはいかないが、要望にはできるだけ応えてくれる。さらに、「ペペロンチーノ」でも魚介系にとか、肉系にとか、好みに応じて味もカスタマイズしてくれるという、嬉しい店なのだ。
もちろん注目は『伊万里メニュー』の「伊万里牛のポルペッティーニ(790円)」。
シンプルに言えばイタリア版のミートボールだが、カリッと揚げた伊万里牛のミートボールをパンチェッタやソフリット(香味野菜)と炒めて味に深みを出し、仕上げに自家製のトマトソースで煮込むという、一つの料理に揚げ・炒め・煮込みの調理法を駆使した手間暇のかかる一品。伊万里牛の深い旨味をベースに、パンチェッタと香味野菜の香ばしさと甘み、そしてトマトソースのほどよい酸味に彩られた味わいは、美味の一言に尽きる。しかし、驚くのはこれから。前述の通りこちらの店はアレンジも自在。「そうですね。ベシャメルソースをかければグラタンに、トマトソースだからパスタもオススメですし、ミートボールをカットしてトッピングすればピザにもアレンジできます」とシェフの岩男さん。
お酒はワインの他に日本酒も充実。ジャンル不問の料理をアテにペアリングを楽しめば、夜もすぐに更けていき、思わずコバコバルの沼にハマりそうになる。こちらも、11月1日〜17日まで開催の、67店舗の立ち飲み屋を巡るスタンプラリーイベント「TACHINOMIST7」に参加されるとのこと。この機会にぜひ。
コバコバル
所在地:福岡市中央区渡辺通2-8-1 フェリス薬院1F
電話:090-6637-9632
営業時間:17:00~24:00
店休日:不定
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
フランスの国民食が、伊万里牛でより贅沢な味わいに。
伊万里ジャックに待望のフレンチが登場。「Beer & Wineドードー」は、シュー生地にチーズを混ぜて焼き上げる「グジェール」やインゲン豆と肉を煮込んだ「カスレ」など、本場の郷土料理にこだわったフレンチバル。セラーには100種以上のワイン、クラフトビールも月替わりで常時4種を揃える。さて注目の『伊万里メニュー』は「伊万里牛のアッシェ・パルマンティエ(1,500円)」。
フランスの伝統的な家庭料理の一つで、国民食とも称えられる挽き肉とマッシュポテトのグラタンだ。「普段は合い挽きを使っていますが、やっぱり伊万里牛は美味しい。味がひとランク上です」とオーナーシェフの阿部さん。伊万里牛をたっぷりと使った肉感溢れるミートソースとまろやかなマッシュポテト、こんがりと焼けたグラナパダーノ(チーズ)のハーモニーが魅力で、一皿あっという間の旨さだ。
ワイン好きが高じてフレンチの研鑽を積んだという阿部さん。腕を奮うのは、どれもハズレなしの厳選メニューのみ。「エビのソテーとクスクスのサラダ」や「鴨ムネ肉のロースト ポルトワインソース」など、前菜から肉料理、デザートまですべてアラカルトで味わえるから、ちょい飲みもフルコースも思いのまま。こちらでぜひ体験して欲しいのは、リーズナブルに楽しめるワインとのペアリング。ボトル1本3000円~で、高騰しているというブルゴーニュでも4500円~堪能できる。オープンは15時。昼飲みも大歓迎だ。
Beer & Wine ドードー
所在地:福岡市中央区平尾2-2-20
電話:092-600-4254
営業時間:15:00~翌1:00
店休日:不定
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
伊万里牛の旨さはじける、パリッパリの春巻きが2品登場!
パリッとした歯応えと溢れ出す具材の旨味に一口で魅了される「手包み揚春巻き」の人気店。酢胡椒で味わう「元祖!具沢山」から「新定番!?スパイス香る台湾の風」、女性人気No.1「甘ーいとうもろこし」、男性人気No.1「スパイシーカレー」まで、「手包み揚春巻き」は全部で8種あり、各々の具材と味付けでオリジリティ溢れる味を堪能させてくれる。また、中華の点心や福岡定番の鶏皮串など、一品料理も豊富に揃えるが、今回の『伊万里メニュー』はもちろん、この「手包み揚春巻き」をアレンジした一品。「いろいろ試行錯誤してこしらえた春巻きです。当然ですが、ウチでしか味わえませんのでぜひ!」と代表の有吉さん。それが「伊万里牛のプルコギ春巻き(495円)」だ。
コチュジャンをベースに玉ねぎ、ニンジン、シメジ、もやし、ニラ、そして春雨など具材がたっぷり。肉肉しい味と食べ応えを追求しながら、野菜の甘味と絶妙に溶け合う味のバランスを探求。数値化できない「手包み」の感覚を最大限に活かした一品だ。他の「手包み揚春巻き」同様、春巻きの皮は東京の専門店に特注したオリジナルを使用。「パリパリッとした食感と具材をふっくらと包み込む“包容力”が実現できるのは、この皮だけ」と有吉さんも太鼓判を押す。
そして、もう一品の『伊万里メニュー』も「手包み揚春巻き」の創作品。その名も「伊万里牛のスキヤキ春巻き(550円)」。
余計な具材も味付けもないから、主役である伊万里牛の存在がくっきり。パリッとした皮を突き破って伊万里牛の濃厚なコクが溢れ出し、追いかけるように玉ねぎの優しい甘み、そして割り下の食欲を駆り立てる風味が口中を満たしていく。添えられた卵黄につけて味わえば、旨さは倍増。この1つに美味がギッシリだ。
「手包み揚春巻き」でサクッと飲むのもいいが、多彩な一品を味わいながらじっくり飲めるのもこの店の魅力。福岡で馴染みの味も新しい味も、ここにはいっぱい。注文する度に美味しいサプライズと出会えること間違いなしだ。
福岡はるまき ぶる
所在地:福岡市中央区薬院4-8-28 チサンマンション第5博多 1F
電話:092-401-0009
営業時間:16:00~24:00(日曜12:00~)
店休日:月曜
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
ARCHIVEアーカイブ
♯1 春 spring 「屋台なかちゃん」(5/10〜6/1まで実施)
品数も味も、さらにグレードアップ!全8品の『伊万里メニュー』をコンプリート出来るか!?
昨年に続き、今年もトップバッターを飾るのは、三越前に登場する人気屋台「なかちゃん」。しかも暖簾からスタッフTシャツまで完全「伊万里ジャック」仕様での華々しい再登場だ。「今年はね、伊万里産の車えびやらアスパラガスやら新しい伊万里食材を使った『伊万里メニュー』をプラスして、昨年より多い8品を提供するけん、おーよぉ!」と大将の中川さんもヤル気満々。
そんな、なかちゃんの『伊万里メニュー』1品目は、昨年も大好評だった「伊万里牛の特選ステーキ(1,700円)」。
とろけるような柔らかさ、圧倒的な肉汁、そして至福の旨味。こんがり香ばしく驚くほどジューシーな逸品は、まさに伊万里グルメの最高峰といえる豪華な味わい。下味は塩胡椒のみで、別添えのオニオンソースも引き立て役に徹する味付け。「伊万里牛のポテンシャルの高さを感じて欲しかったけんさ」と大将。まさに鉄板料理で歴史を築いてきた「なかちゃん」ならではの感動の味。しかも、昨年と同じ税込1,700円の破格値で楽しめる!
なかちゃん恒例の「魚雷はっしゃ~!」の声が客席のあちらこちらで飛び出し始めると、賑わいもたけなわ。それを合図に運ばれてくるのは、キンキンに冷えた瓶ビールだ。
2品目の『伊万里メニュー』はそんな潤った喉にぴったりの「伊万里ピリピリ(1,000円)」。
定番メニューの「博多ピリピリ」を伊万里仕様にアレンジした旨辛な一品だ。ユニークなのは、伊万里牛や博多キムチ、マヨネーズ、粒マスタードなどを特製のお好み焼きの生地にトッピングして味わうところ。クリスピーかつふんわり食感の生地が、バラエティに富んだ味覚を一つに凝縮して堪能させてくれる。
続く3品目は「伊万里牛のフルーツソース炒め(1,000円)」。
一見シンプルだが、一口食べるときっと驚くはず。マーマレードのフルーツソースとキャベツの甘味が伊万里牛の濃い旨味と溶け合い、まさに口福のハーモニーを奏でる。柑橘のほのかな苦味が伊万里牛のコクを引き出し、キャベツの優しい甘みがその余韻を優しく包み込むのだ。さすが屋台歴36年の大将。尊敬の眼差しを向けると「おーよぉ」ではなく「ウェ~イ」とリアクションも進化。「ホテルでの修行時代、よく“ウィー!ムッシュ”と言いよったけん、その名残よね、ウェ~イ!おーよぉ!」。今年の大将は二刀流のようだ。
止まらない「魚雷はっしゃ~」に拍車を掛けたのが4品目の「伊万里産車えびの海鮮ウェ~イ(1,000円)」。
メニュー名に「ウェ~イ」。大将のエンジンもかかってきたようだ(笑)。ブワッと鉄板に炎が上がる。白ワインでフランベされているのは、「伊万里ジャック」初登場となる伊万里産車えび。濃い甘味と程よい弾力があり、鉄板でジュウジュウ焼かれるうちに香ばしさもぐんぐん増してくる。味付けは、魚介の旨みを凝縮したオリジナルの海鮮ソース。タコやイカ、ホタテを脇に従える華やかさで、一口で至福の旨さを体験できる。とにかく酒がすすむ、すすむ!
そして、5品目の『伊万里メニュー』は、「伊万里牛のミックスホルモン鉄板(1,000円)」。
伊万里牛ホルモンの旨さは当然だが、その持ち味を際立たせる味噌がまさにこの料理のミソ。「名古屋から取り寄せる赤味噌と福岡の合わせ味噌をブレンドした自家調合味噌なワケよ、ウェ~イ」。なるほど~と納得しながら付け添えの味噌をつけて味わうと、さらに旨さ倍増!これは何ですか?「それは大宮の店から取り寄せてる肉味噌」「大宮って福岡の?」「いいや、埼玉の。これが旨くてね、わざわざ取り寄せてるのよ、ウェ~イ」。天神の屋台で埼玉の隠し味。大将のヒラメキと行動力には、文字通り舌を巻いてしまう。
続いて出てきた6品目は、「伊万里牛の肉P カレー風味(700円)」。
大きめにカットしたフレッシュなピーマンの中には、鉄板で香ばしく焼き上げた伊万里牛ミンチがたっぷり。下味は塩胡椒と醤油だけとシンプルだが、これにカレーのアクセントが加わるだけで旨さは一気に国境越え。一度かじるともう1個欲しくなる、クセになる一品だ。
そして、「でかっ!」と思わず唸ってしまったのは、伊万里産アスパラガス。「ふとっ!」と隣のお客さんも驚いたそれは“マルエル”と呼ばれるサイズのアスパラガス。もちろん、「伊万里ジャック」初登場。この極太にぐるぐると豚バラを巻いて鉄板でこんがりと焼き上げたのが7品目の『伊万里メニュー』、「伊万里産アスパラガスの豚バラ巻き(1,000円)」だ。
「ほんとこれは濃厚よ、香りも味も」と大将。ほんの数秒だけボイルするのが、旨さを引き出す秘訣なんだとか。カリッと焼けた豚バラの中からホクホクと濃厚なアスパラの旨味が溢れ出す。俗にアスパラは先端がうまいというが、これは根本の太い部分もコクがあり美味しいのだ。
そこに、ラスト8品目の『伊万里メニュー』、「伊万里産車えびの鉄板焼き(1,300円)」が登場。
タダでさえ高価な車えびを4尾も盛り込んだ、味も見た目もゴージャスな一品だ。「塩胡椒だけよ、おーよぉ」と先ほどの「海鮮ウェ~イ」よりも味付けがシンプルなぶん、より伊万里産車えびの甘みがくっきりとしている。もちろん、こんがりと鉄板焼きされているから頭部分も丸かじり。途端に濃厚なカニ味噌ならぬ車えび味噌が口中に溢れ出す。これがうまいのなんの。独り占めしたくなる美味さだ。
さて、以上8品が「屋台なかちゃん」で楽しめる『伊万里メニュー』だが、「伊万里産アスパラガスはね、こんがり焼いたチーズの生地で巻いたのもできるよ」と料理人としての大将のヤル気はフランベ以上に燃え盛っており、なんと「伊万里食材の別メニューいっぱい考えとるけん。お客さんがオーダーしてくれたらどんどん作るよ。合言葉は“伊万里ウェ~イ!”よろしく!」とさらなる協力を約束してくれた。見上げれば三越、向こうには天神ビッグバンに沸く都市の煌めき。そんな唯一無二のロケーションで楽しむ唯一無二の『伊万里メニュー』を、今年もお腹いっぱい楽しんでいただきたい。
なかちゃん
所在地:福岡市中央区天神2-1-1 福岡三越前東側(天神地下街西9番出口横)
電話:090-3601-3540
営業時間:18:00~翌2:00
店休日:不定
※予約可
※デジタル決済(PayPay/R Pay/au PAY/メルペイ/d払い)
※クレジットカード不可
#2 夏 summer「FUKUOKA CRAFT」「ダイミョウソフトクリーム 」
「麺酒場 ぷ〜ある 」「ルー大重」(7/1〜31まで実施)
伊万里牛に美しく“辛み”つく、スモーキーなサルサに感激!
「FUKUOKA CRAFT BREWERY」プロデユースのクラフトビールとメキシコ料理専門店「エルボラーチョ」のメニューが人気の店。インバウンド復活も手伝ってか秋村料理長曰く「今年の夏はヤバい」とすでに大ブレイクの盛り上がりだ。「とにかくビールがすすむんですよ、うちの料理は」と腕も鳴る。その目玉料理の一つとして、今年も『伊万里メニュー』が登場する。
昨年の『伊万里メニュー』の「伊万里牛のタコス」は、なんとタコスの全オーダー数の半分以上を占めるという大人気ぶりとなった。そして、期待高まる今年の『伊万里メニュー』は「去年のより全然旨い」という自信作「辛・伊万里牛のタコス(880円)」だ。
目指したのはビーンズ(うずら豆)と伊万里牛との究極のマッチング。ビーンズと伊万里牛で異なるサルサソースを使用していて、伊万里牛の方には燻製の一手間を加えた唐辛子を用いてスモーキーな味に仕上げるなど、ウラ技もさりげない。そんなプロの味を気軽に味わえるカジュアルな雰囲気も魅力。クラフトビールもタコスも居心地も、他では味わえないこの店だけの極みで満ちているのだ。
『伊万里メニュー』の他にも、名物の「メキシカンバーベキュー」「チョリソー」「ブルスケッタ」など豊富なメニューが揃い、ディープなメキシコ料理を堪能できる。シメのデザートはもちろん、お隣の「ダイミョウソフトクリーム」でぜひ。
FUKUOKA CRAFT
所在地:福岡市中央区大名1-11-4
電話:092-791-1494
営業時間:17:00~24:00(金曜~翌1:00、土曜14:00~翌1:00、日曜14:00~24:00)
店休日:なし
※予約可
※デジタル決済:PayPay/楽天Pay/ID/au PAY/LINE Pay/QUIC Pay/SUICA/nimoca/SUGOCA
※クレジットカード可
本店初登場のアイスクリームは、セクシーな桃の香りと鮮やかな口どけが魅力的!
「今年はヤバい」。FUKUOKA CRAFTと同じく驚嘆しているのが、お隣にある「ダイミョウソフトクリーム」。インバウンド、国内旅行者、博多っ子が入り混じってぎっしり満員御礼の人気ぶりで、みなさん看板メニューの「プレミアム生クリームミルク」をペロペロ。驚くほどエアリーなソフトクリームは、年を増す毎に評判が上昇している。その熱狂に拍車を掛けるのが今回の『伊万里メニュー』。ソフトクリームではなく本店初登場となるアイスクリーム、その名も「伊万里の桃に恋をした(450円)」。
「とにかく難しかったですね。でも苦労の甲斐あって自信作ができました」と責任者の青木さん。注力したのが、自然の桃の香りを引き出すための工夫。試行錯誤して辿りついたのは、桃を果実感を残したソースに仕上げ、より濃く桃の香りと甘みを抽出すること。「でも、それで終わりじゃないんですよ。ソフトクリームの魅力=店のブランドにもなっている“ミルキーな美味しさ”を繊細な桃とどう合わせるのか…。結果、桃とミルキーの両方をしっかり舌先に届けて、フワッととろけて消えていくよう仕上げました。もちろん果肉感を残して!」。美味しさの続きは、ぜひお店で体験していただきたい。一つ言えるのは、1個じゃ足りないってこと。もちろん、テイクアウトもOK。ただし7月だけの限定品。お忘れなく。
平日は21時、週末は23時までの営業だから“シメのデザート”でピンと来たらまっすぐここへ。お隣は、クラフトビールとメキシコ料理の「FUKUOKA CRAFT」。スパイシーからスウィートへ、ドラマティックな味変もここなら気軽に体験できそう。
ダイミョウソフトクリーム
所在地:福岡市中央区大名1-11-4
電話:092-791-1594
営業時間:12:00~21:00 (金・土曜・祝前日~23:00)
店休日:なし
※予約不可
※デジタル決済:PayPay/楽天Pay/ID/D払い/au PAY/メルPAY/LINE Pay/QUIC Pay/SUICA/nimoca/SUGOCA
※クレジットカード可
他では味わえない中華の『伊万里メニュー』をお腹いっぱいどうぞ。
薬院駅から徒歩5分、駆け足で3分。想像するだけでヨダレする、かっ飛ばして行きたくなる中華酒場がある。「シュウマイ焼いたらどうなる?」という単なる好奇心から名物「焼きシュウマイ」が生まれたように、中田オーナーを含めた熱々のチームワークと探究心で客の「美味しい!」に応え続ける「麺酒場 ぷ〜ある」だ。伊万里ジャック初参加にも関わらず『伊万里メニュー』を2品も提供いただいたのだが、どちらも「新しい名物誕生!」とベタ褒めしたくなるクオリティ。
1品目は伊万里牛のミックスホルモンをふんだんに盛り込んだ「伊万里牛のモツ麻辣担々麺(1,650円)」。
こちらの名物の一つに「汁なし担々麺」があるが、伊万里牛を使うのも麻辣を使うのも担々麺では初だとか。舌を巻いたのが、絶妙な味加減。ベースとなるスープにも伊万里牛のコクはたっぷりだが、ホルモンそのものをチゲスープで煮立てるひと手間を加え、味わいに奥行きを出している。濃いホルモンに麻辣の辛味が実に鮮やか。「ホルモンはコクより中間の味を引き出す方が難しい」と語る料理長の畠中さんは肉のスペシャリスト。ただホルモンを合わせるのではなく、担々麺という一つの完成された麺料理にどれだけ自然に、かつ美味しく伊万里牛のホルモンが溶け込めるかを考え抜いたそう。スープが絡みやすいちぢれ麺を使うのもその一つで、伊万里牛の美味しいスープを最後の一滴まで楽しんで欲しいという想いが込められている。
そして、2品目は「伊万里牛のガーリックライス(968円)」。
素材はご飯、伊万里牛のミンチ、牛脂、おろしニンニク、醤油とシンプルがゆえに、味にごまかしが効かないプロ泣かせのメニューでもある。だが畠中さんは「みっちり修行しましたから」と余裕の笑顔。一口でその理由が、自信の正体がくっきり。深い、これは深いとしか言いようがないぐらい、肉が、全体の味が深い。「素材は決まっているし、隠し味もない。できるのは、素材を入れるタイミングと火力とのバランスのみなんです」と畠中さん。調理する様子をじーっと見ていても、まったくわからない。ただ一つはっきりしているのは、伊万里牛を使うことで味に深みが増した、ということ。
壁のお品書きに「コージのマッサージ500円」なる一枚を発見。実はマネージャーの江口さんは、タイ式マッサージの正式な施術者で時間が空けばマッサージをしてくれるそう。舌も体もとろけるひととき、じっくりとどうぞ。
麺酒場 ぷ〜ある
所在地:福岡市中央区薬院3-7-27 マツダビル1F
電話:092-600-2959
営業時間:18:00~翌2:00(OS料理1:00ドリンク1:30)
店休日:不定
※予約可
※デジタル決済:PayPay/d払い/LINE Pay/メルペイ/Suica/PASMO/iD/ApplePay
※クレジットカード可
ラーメンの天才が作る、異世界の伊万里メニュー!
ワールドラーメングランプリ(WRGP)で、見事世界一の栄誉に輝いた名店が手がける『伊万里メニュー』は、まさに異世界すぎる「伊万里牛カレーパイ(500円)」。
幾重もの生地の中に伊万里牛ミンチが詰まったルーがたっぷり。合挽の定番では味わえない、伊万里牛特有の上品な旨みと甘みが堪能できる。生地は手捏ねで最初はサクっとした歯応えの軽い口当たり。でも、嚙み進めるうちにルーの濃厚な味をもらさず受け止めるモチモチっとした食感に昇華。感じたのは「カレーパンより全然、味わい深い」ということ。さすがラーメン王者、カレーも至高を目指す。しかもこのデカいのが500円と超リーズナブル。3個で1,350円、5個だと2,000円と、まとめて買うとお得になるのもうれしい。
さて、それではなぜラーメンの名店がカレーパイを出すに至ったのか。以前はラーメン居酒屋だった「大重食堂」は今年2月から「ルー大重」の名で昼はカツカレー専門店、夜は居酒屋「Big Heavy Kitchen」として新しくスタート。聞けばカレーは13年前から継ぎ足し作り続けてきたそうで、メニューの片隅に「ヴィンテージカレー」と載せた時期もあったそう。スパイスカレーや無水カレーはもちろん、野菜と具だけでとろみを出したカレーなど、常に進化を試みてきた。そして遂に今年、専門店でやれるという手応えのあるカレーが生まれた。「ジャンルで言えば欧風カレーかな」と言うが、そのオーソドックスなイメージなどひと口で吹っ飛ぶ旨さ。「僕みたいに濃い感じの見た目ですけど、これが驚くほどシュッとしていて(笑)」。サクサクジュワ〜がたまらない極厚のヒレカツを筆頭に、手の込んだ月替わりのスープ、3種のドレッシングが試験管で出てくるサラダ、さらに注射器で出てくるカレーの味変の調味料など、料理人の探究心と遊び心が絶妙にミックスされていて、ただものじゃない。
もちろん残っていればの話だが、「伊万里牛カレーパイ」は夜の「Big Heavy Kitchen」(OS23:00)でも堪能できる。でも、パイだけでサヨナラできるほど、「Big Heavy Kitchen」は浅くない。愛飲家にとってはむしろ夜の方が深いし、魅力的かも。何より、選りすぐった日本酒・焼酎・ワインが飲み放題付きで、大重さんが腕を振るうご馳走の数々が繰り出される「ごせんべろ」(5,000円)は、グルメ絶賛のメニューとして注目。デートに接待に使えそうな洒脱な雰囲気もたまらない。
ルー大重
所在地:福岡市中央区警固1-8-20
電話:092-741-0141
営業時間:11:30~OS14:30
店休日:日曜
※予約可能
※デジタル決済:不可
※クレジットカード:不可
#2 夏 summer「筑豊ホルモン ボタ山」「ちょいさぼ」
「Bar Vita(バールヴィータ)天神店」「MANDARIN.」(8/1〜31まで実施)
天道ホルモンVS伊万里牛! 究極の肉対決を丸ごとパクリっ!!
ホルモンの聖地、飯塚にあってまさに神的存在の小売専門店「天道ホルモン」から唯一、直で卸してもらっている人気店がコチラ。福岡でホルモンといえば旨味も脂もたっぷりというイメージだが「天道ホルモン」のそれは全く違う。旨味はより深く、しかし脂はさっぱり。「ホルモンの質そのものもいいけど、余計な脂やスジを取り除く天道ホルモンさんの丹念な仕事ぶりがこの独特のホルモンの美味さを生んでいるんだと思いますよ」と生まれも育ちも飯塚で、週に1キロ超は「天道ホルモン」のホルモンを食べていたというオーナーの江原さん。「いやぁ、天道ホルモンさんを口説くのに2年かかりました。嫁が1年だったので、ざっくり倍です(笑)。“萬福”と名乗られていた時代からの顔馴染みとはいえ、地元の飲食店でも普通のお客さん同様に店頭で購入しているワケで、卸しだとそれだけ手間暇がかかりますから。もう何回も何回も顔出して。あの、そろそろどうでしょうかって(笑)」。その苦労の甲斐あっての美味、たっぷり噛み締めながら味わいたいところだが、今回依頼したのは『伊万里メニュー』。
実は江原さんは一流ホテルで腕を鳴らしたフレンチ出身のシェフ。というわけで『伊万里メニュー』は洋食料理の王様的存在「伊万里牛のハンバーグ(1,200円)」に。
熱々のスキレットの上でジュウジュウと白煙を上げるのは、レアやミディアムなどお好みの焼き加減で楽しめる贅沢な「伊万里牛ハンバーグ」。その香ばしさだけで白飯がいける旨さ。味付けは塩胡椒とナツメグ、ツナギは玉葱と玉子と極めてシンプル。「なにしろ伊万里牛。それだけで美味しいから余計なことはしない」。でも、ソースはひと味凝っているそう。「いわゆるジャポネソースなんですが、ある有名店のソースからヒントを得て赤ワインを使ってみたら、これが美味しいのなんの。それも、フレンチでありがちな煮詰める手法ではなく、あえてライトに火を通す程度に。その方が、伊万里牛の濃い肉汁の旨みをしっかり引き立ててくれるんですよ。実は嫁が伊万里出身で、以前から店でもちょくちょく伊万里牛は扱っていて、どうすればより美味しくなるかよーくわかってるんです」。
シメのメニューを尋ねたら意外な答え。「それはもう、ホルモンです。天道ホルモンの社長も“ホルモンはデザート”っておっしゃってますから。うちはホルモンの刺し身も人気で、それ食べて焼き肉いって、最後にホルモンでシメるって具合ですね。もちろん、その前に今回の伊万里牛ハンバーグで白飯がっつり、食べちゃってください」。
筑豊ホルモン ボタ山
所在地:福岡市中央区渡辺通2-9-1 Shin Watanabedoriビル201
電話:080-3996-3929
営業時間:17:00~OS23:00
店休日:不定
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
福岡ではココだけ!? タイ×沖縄の南国グルメで、のびのびと酔いしれる!
「あっ、好きだな」と直感する店って、料理と同じく店主も魅力的。ちょっとサボって寄れる店、という遊び心溢れるネーミングに惹かれるように足を踏み入れると、タイと沖縄のマッチングという前代未聞のコンセプトに好奇心も食欲もそそられる。そして店主、田端さんの優しい笑顔とハスキーボイス。居るだけでなんとも安らぐのだ。
気になる『伊万里メニュー』は「伊万里牛とミントのヤムウンセン(880円)」。
「伊万里牛に合う料理いろいろ試したんですけど、そもそも沖縄にもタイにも牛肉を使った料理が少なくて、脂と馴染まない、味がチグハグというか。そして、ようやく辿り着いたのが牛肉を使った数少ないタイ料理の一つ、ヤムウンセンです。これがやっぱりというか、ばっちり合うんですよ牛肉と(笑)。本物は嘘つかないです、思い知りました」。ヤム=和える、ウンセン=春雨のサラダは、ナンプラーとレモン果汁のタイ独特の風味とさっぱりした食感がクセになる一品。これに伊万里牛の深いコクと厳選ミントのフレッシュな香りが加わると、国境を超えてワールドワイドな旨さに昇華。特にカオクワ(生のタイ米)のコリっカリっとした歯応えがたまらない。ちょっとサボって食べるには、なんとも贅沢な一品に仕上がっているのだ。
ツマミは揃った。次は夏におすすめの酒だ。「と、その前に…。あの、ジェイジェイ(JJ)っていうジャスミン焼酎のジャスミン茶割りって今、いろんな店で流行ってますよね。あれ、ずーっと前からウチで出してたんですよ、ジャスジャスって名前で。ジャスミンとジャスミンだからジャスジャス。真っ当でしょ(笑)。でも、JJブームに押されて結局、ウチでもJJって言うようになってしまいました(泣)」。でも、そのジャスジャスを上回る人気となっているオリジナルの酒があるそう。「沖縄金魚っていう酎ハイです。島唐辛子が一本入っていて、その様子が金魚に似ているからそう名付けました。可愛いでしょ。コーレーグースーをちょっと垂らして味わうんですけど、これ飲み始めたら止まらないんですよ、ホントに」。メガサイズまであるというから、この人気は本物。ちょっとサボってのつもりが本格的な呑みになること間違いナシだ。
ちょいさぼ
所在地:福岡市中央区渡辺通2-3-8 渡辺通カステリア1F
電話:092-737-5402
営業時間:17:30~翌1:00(OSフード24:00/ドリンク24:30)
店休日:日曜(月曜祝日の場合営業)
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
濃厚に絡んで溶け合う、伊万里牛×パスタの肉肉しい奇跡!
「国体道路でオープンテラスの店」といえばピンとくる洒脱なお店。白を基調とした広々とした空間、見上げれば優しい木漏れ日のサンルーフ。シティリゾート感溢れる店内は、ランチからすでに賑やかな笑顔で溢れる。しかも、ハムやチーズなど酒のツマミにぴったりのタパス料理がふんだんに味わえる11時~19時の限定メニュー「昼飲みスタートアッププレート」も登場。生でもワインでもハイボールでもなんでもこいのわがままな飲み放題(60分)と合わせても2100円とお手頃で、昼の人気にさらに拍車をかける。もちろん、ディナーも目が離せない。昨年の『伊万里メニュー』はランチ限定メニューだったが、今年はディナータイムでの一品料理となった。それは、通常挽き肉がセオリーのあの定番パスタに伊万里牛の切り落とし肉を使うという肉ファン、パスタファン悶絶の究極のフォルム。その名も「伊万里牛の旨味たっぷりボロネーズ(1,680円)」だ。
ベースのトマトソースは、もちろん手作り。セロリや玉葱など丁寧に下ごしらえした香味野菜をふんだんに用い、軽やかなトマトの酸味に華やかな香りとコクをプラス。醍醐味は、伊万里牛とパスタの絶妙なる絡み。「通常のボロネーズは挽き肉なので、パスタ麺との絡みが弱い」とオーナーシェフの樋田さん。「追求したのは、伊万里牛の良さを引き出すこと。挽き肉ではなくもっと食べ応えのある切り落とし肉をたっぷり使って、まるで肉料理のパスタといえる一品に仕上げました。お蔭様で昼飲みも好評ですが、このパスタは夜飲みのツマミにも最高。赤白5種類のリーズナブルなワインをご用意していますから、この機会にぜひ若い方にもレストランで食事する楽しさを体験して欲しいですね。泡系もウチ得意ですから」の言葉に惹かれてメニューを見るとホンマもんのシャンパーニュ、それもモエ・シャンドンのフルボトルがなんと9,800円。「たぶん、レストラン最安値ではないでしょうか」。泡好きにはまさに殺し文句、喉が鳴るのだ。
天神で希少なフルフラット可能な会場としても注目される。結婚式の二次会はもちろん、企業やクラブなどのパーティーにも好評。「気軽さはバールのまま、料理・サービスのクオリティは専門レストラン」というその気質を堅く守り抜いてきた証が今、店を一層賑やかに、華やかにする。
Bar Vita(バールヴィータ)天神店
所在地:福岡市中央区今泉2-5-17
電話:092-739-3393
営業時間:11:30~24:00(OS23:00)※ランチ11:30~OS16:00/ディナー17:00~OS23:00
店休日:不定
※予約:可
※デジタル決済:PayPay/d払い/au Pay
※クレジットカード:可
立ち飲みでガッツリ味わう、上海料理と伊万里牛のとろける旨さ!
オーナーシェフ山北さんの「胡椒焼売、いかがです?」の声がけに「はい!はい!」と客が次々に手を上げるその様子から作られたのが「今日のダチョウ倶楽部」というカテゴリー。蒸し料理などいっぺんに作った方が味も良くなるメニューがこれにあたるのだが、なんと今回、『伊万里メニュー』が見事これに選ばれたのだ。
西鉄平尾駅から徒歩約6分。福岡初と称される「立ち飲み中華」のMANDARIN.は、高感度な上海料理が気軽に楽しめる店として連日連夜、大いに盛り上がる。なにしろ、オーナーシェフの山北さんは「シーホーク・ホテル&リゾート(現ヒルトン福岡シーホーク)」開業時から中華料理部門で腕を磨いた生え抜き。山盛りにしたネギの青い部分(葉身)を白絞油でじっくり火を通して作る自家製ネギ油を駆使するなど、修行時代から磨きをかけてきた創意工夫のすべてが、今も変わらず客の舌へ届けられている。というわけで、がぜん期待も高まる『伊万里メニュー』だが、これがウマイのなんの!と先走ってしまうぐらいウマイ。それが、「伊万里牛と新玉葱の麻婆茄子(1,000円)」。だ
一口頬張ると溢れ出す伊万里牛ミンチのとろけるコク、新玉葱、茄子の軽やかな涼味、紹興酒と鶏ガラスープのさっぱりとした風味、そして豆豉、豆板醤、甜麺醤のまろやかな甘味、辛味。それらすべてが噛むほどにジュワジュワと旨味に変換される快感は、舌の肥えた大人ほどたまらないだろう。とどめは、カリッと揚げたエシャロット。その香ばしいアクセントが起爆剤となり、ひと皿を最後まで一気に食べさせるのだ。特に「紹興酒」と一緒に味わえば、これ以上ない最高の酒のアテになる。今回めでたく「今日のダチョウ倶楽部」に仲間入りしたこのメニュー、「聞いてないよぉ」とならないよう、手を挙げるタイミングを見逃さないでいただきたい。
MANDARIN.
所在地:福岡市中央区平尾2-21-18トーカンマンション平尾105
電話:092-284-7686 (予約不可)
営業時間:17:00~23:00
店休日:日曜
※予約不可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:不可
#3 秋 autumn「釜喜利うどん」「肉炉端 マウンテン」
「MUSUMATSU(ムスマツ)」「MEGUSTA(メグスタ)」(10/1〜31まで実施)
伊万里牛ホルモンがたっぷり味わえる、アテになる熱々の一杯。
パリに続き今年はバンコクに出店を果たした、うどん界の名店にして革命児の「釜喜利うどん」。こちらが目指しているのは「昼から呑めるうどん屋」。メニューに目を凝らすと「グラスビール1杯無料」の文言がビックリマーク付きで踊ってる。なんと、うどんを頼むともれなくグラスビールが1杯無料で呑めるというのだ。前代未聞のサービスにクラクラしていると「今回の『伊万里メニュー』もたっぷり呑める一杯になってます」とスタッフの橋ノ口さん。それが1日限定10食の「伊万里牛のモツスキうどん(1,848円)」だ。
目の前でグツグツ湯気を上げているそれは、すき焼きベースかなと思わせるビジュアル。確かに割下に砂糖を使っているが、あくまでベースはうどん出汁で、糸島産小麦を駆使したモチモチッとしてコシのある自家製麺がたっぷり。これに伊万里牛ホルモンから染み出した濃い旨味とコクが加わると、当然グラスビールではもの足らず「生一杯!」と叫びたくなる旨さに。発想の元になったのはモツ鍋。出汁とモツの関係、シメの麺=うどんとしての存在がそれだ。「でもそれだけじゃもつ鍋そのまんまなので。より多彩な具材が味わえるようすき焼きの要素をプラス。コクを重ねながら塩味をどう抑えるかに苦心しました」。味は通常より濃厚。だからこそ、玉子と絡めて楽しむ“すき焼きスタイル”にしたのだが、これが想像以上にハマったという。「とにかく玉子と合うんです。1個なんてあっという間。だから玉子はお替わり自由にしました(笑)」。さすがは「釜喜利うどん」。麺も出汁も具材もうまいし、おまけにボリュームたっぷり。昼夜を問わず満腹&ほろ酔いになること必至だ。
うどんの他にも刺身、一品、酒の肴とメニューは実に多彩。グラスビール1杯に加え、好きなお酒1杯、本日のお刺身盛り合わせ、酒肴2品が味わえるお得な「お刺身付晩酌セット(1,650円)」もオススメだ。
釜喜利うどん
所在地:福岡市中央区大名1-7-8 エフコラソン大名1F
電話:092-726-6163
営業時間:11:30~22:00(OS21:30)
店休日:なし
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:不可
中洲の夜は、伊万里牛づくしでどっぷり愉しむ。
「肉は焼いて出して」という客の一言から「客が焼かない焼肉」を思い立ち、今や中洲でも評判の人気店に。今年で創業8年目。看板料理はもちろん、プロによる絶妙な焼き加減で堪能させる焼肉だ。伊万里牛や鹿児島黒毛和牛の逸品からニュージーランド牛などのリーズナブルな肉まで、吟味を重ねたこだわりの肉を100g単位で気軽にオーダーできる。特に伊万里牛には思い入れがあるとオーナーの森さん。「修行時代に出会ったスタッフに伊万里で畜産業をやっている方がいて、応援の意味も込めて伊万里牛を使ってます」。というわけで、昨年に続き今回も『伊万里メニュー』3品を提供いただけることになった。
まず一品目は、「伊万里牛の肉じゃが(1,200円)」。
伊万里牛の美味しさを最大限に引き出すために、あえて余計な味を加えずシンプルに。味付けは、オーソドックスに醤油と砂糖と味醂なのだが、そこはプロ。「福岡の食通を唸らせてきた名店をオマージュした味」を意識し、どこまでも深く、驚くほどあっさりした味わいに仕上げた。伊万里牛と野菜による甘味、旨味の軽やかな余韻は、惚れ惚れするほどだ。(笑)。本物は嘘つかないです、思い知りました」。ヤム=和える、ウンセン=春雨のサラダは、ナンプラーとレモン果汁のタイ独特の風味とさっぱりした食感がクセになる一品。これに伊万里牛の深いコクと厳選ミントのフレッシュな香りが加わると、国境を超えてワールドワイドな旨さに昇華。特にカオクワ(生のタイ米)のコリっカリっとした歯応えがたまらない。ちょっとサボって食べるには、なんとも贅沢な一品に仕上がっているのだ。
2品目は「伊万里牛ホルモンのチゲスープ(1,200円)」。
九州でも指折りの韓国料理店の味を踏襲した、文字通り“専門店顔負けの味”をぜひ体験していただきたい。伊万里牛ホルモン特有の強いコクをどっしりと受けとめさらに美味しくするのは、コチュジャンと国産味噌、そして秘密の調味料。謎解きはぜひ、カウンター席で。
そして、3品目は「伊万里牛キーマカレー(1,000円)」。
昨年『伊万里メニュー』として登場し好評を博した一品だが、あまりのリクエストの多さに今回めでたく再登場となった。主役はもちろん伊万里牛の挽肉とミックススパイスで、隠し味にオイスターソースを用いるなど、誰もが唸るカレーを追求。味変にも一役買うパクチーのエスニックなアクセント(リクエストすればノーパクチーでもOK)も魅力だ。
こちらの店は煌びやかな中洲にあるが、櫛田神社やキャナルシティも歩いてすぐという立地。「中洲でしか目にできない雰囲気をツマミに、ぜひ天神や大名にある店と同じように利用して欲しいですね」と森さん。「ちらん鶏照り焼き」「中華飯店の焼めし」など老若男女を選ばない、メニューの幅広さもうれしい。たまには、大人の気分でぶらりと中洲へ。気軽な飲み会からデートまで、より華やかに楽しめること間違いナシだ。
肉炉端 マウンテン
所在地:福岡市博多区中洲2-7-30 レビュー中洲1F
電話:092-262-1616
営業時間:18:00~翌4:00(OS翌3:30)
店休日:日曜
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
蒸して作る濃厚マーボー豆腐に、伊万里牛ホルモンがとろける!
天神よりの高砂、細い筋にちょっとした緑の空間。その奥に「MUSUMATSU」がある。中華・エスニックを中心とした居酒屋で、蒸しをテーマにした料理が並ぶ。蒸すことで素材の味は際立ち、反して油は控えめに。深く軽やかな味わいで、舌の肥えた大人を魅了するのだ。ペアリングには優しい口当たりのナチュラルワインがおすすめで、セラーから自由に選べるのも楽しい。
さて、お目当ての『伊万里メニュー』は、定番人気の「くずしマーボー豆腐」をベースにした。「伊万里牛ミックスホルモンのくずしマーボー豆腐(1,500円)」。
「豆腐を半丁そのまま使っています。なのでマーボー豆腐にホルモンではなく、マーボーホルモンで豆腐を食べていただく感じです」。花椒の痺れるような辛さ「麻」、唐辛子のヒリヒリした辛さ「辣」を自家製のマーボーミンチに合わせ、国産大豆と自然由来のにがりにこだわる荒木豆腐店の木綿豆腐と絡め、丸ごと蒸して仕上げる。伊万里牛ミックスホルモンの深い旨味が全体をまろやかに包み込むが、油のギラギラ感が無いのは蒸し料理のなせる技。食べ応えはがっつり、後味はさっぱり。
MUSUMATSU
所在地:福岡市中央区高砂1-22-24 桜木町倶楽部1F
電話:092-401-0282
営業時間:18:00~OS1:00
店休日:日曜、不定
※予約:可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
立ち飲みハシゴ酒の人気店に、絶品伊万里メシが2品も登場。
白地に小さなワインのイラストの暖簾。酒好きならピンとくる「ちょい呑み」の佇まい。たまらず暖簾をくぐると、さらにいい感じ。オーナーの落水さんがイメージしたのは、ハシゴ酒で有名なスペインはサンセバスチャンにある立ち呑みバル。その楽しさをここ福岡でも体験して欲しいと一念発起、今や東京荻窪にも出店する人気に。中でもここ「メグスタ 警固歩道橋酒場」は開業から9年になる代表的な店になった。料理はスペインをメインにイタリアンなど人気の洋食を広く深くカバー。旬のネタを盛り込んだ出来立てを、シェフ手作りの味で気軽にそして手頃に味わえる。
というわけで、10月限定の『伊万里メニュー』は2品をご用意いただいた。1品目は「伊万里牛ミートローフ(659円)」。
一口頬張っただけで、口中に伊万里牛のコクと旨味が炸裂する。ニンジン、グリーンピース、トウモロコシの野菜の彩りも美しく、ワインベースの自家製ソースと一緒に味わえば渾然一体とした美味となる。ナツメグやオールスパイスのアクセントも絶妙だ。
2品目は、「伊万里産車海老のパエリア(1,320円)」。
パエリアパンに伊万里産車海老が鮮やかな一品は、目にしただけで食欲が高まるインパクト。車海老の頭と殻を乾煎りして取った芳醇な出汁、ほのかに甘くクセのない自家製トマトソース、そして絶妙な解れ具合の国産米など、素材それぞれの旨さが一つに溶け合った、まさに絶品メニュー。伊万里産車海老は、ぜひオコゲと一緒に味わっていただきたい。
最新店舗は大手門の「STAND BY ME(スタンドバイミー)」で、そこはエスニック料理の立ち呑み店なのだそう。「立ち呑み店だけをハシゴして楽しんでいる“族”が最近めちゃくちゃ多くて。実はこの店の近くにも系列店があるんですけど、さっきまでいたお客さんがこっちで飲んでいるよ、と風の噂で耳にすることも度々あって(笑)。店を出す度に楽しさも増しているし、福岡なりのサンセバスチャンが今、出来つつあるのかなぁって感じてます」。“ハシゴ酒族”の初心者もプロも、まずは警固歩道橋下に集合だ。
メグスタ 警固歩道橋酒場
所在地:福岡市中央区警固2-1-14
電話:092-982-1209
営業時間:15:00~翌1:00(OS23:00)
店休日:不定
※予約:不可
※デジタル決済:PayPay
※クレジットカード:可
2月に展開する、伊万里ジャック!! Fukuoka『♯4冬winter』の詳細は、
1月後半にコチラで発表します!お楽しみに!!